あ~、SNCFチケット払い戻し

2018年4月から6月まで、フランス国鉄(SNCF)はマクロン大統領の民営化を目指した改革に抗議して、3日正常運行して続く2日間ストを3か月間繰り返すという、日本では考えられない事態になっていました。

私達もその頃は、いよいよボルドー滞在も終わりに近づき、日本から訪ねてくれた友人たちとパリに行ったり(その時の記事はこちら)、2人でスペインのサン・セバスチャンやフランスバスク地方に旅行に行く予定でした(その時の記事はこちら)。

SNCFのチケットは早く買う方が安いので、何か月も前からアプリを使って買っていたのですが、パリ往復とサン・セバスチャンに向かう日がちょうどストの日に当たってしまいました😭

TGVは全部が運休になるわけではなかったのですが、運休になる場合は前日の夕方にメールで連絡があるらしいのです。そんなぎりぎりのタイミング❗日本からわざわざやって来るのに、前日に宿泊先やスケジュールの変更なんてとんでもない😩

パリへの移動は急きょ、1日早くしました。

パリ分は変更可能なチケットだったので良かったのですが、サン・セバスチャンへの乗り換え駅アンダイエまでの “TER” のチケットは、一番安いチケットで変更ができなかったので1日前に出発することにして、乗らなかった分は払い戻しをすれば良いと思っていました。とは言え、全部の電車が運休するわけではないので、実際に払い戻しができるのは、私達の電車が本当に運休になった場合のみなんです。

無事バスク旅行を終えて、払い戻しをしてもらうためにサン・ジャン駅の窓口に行きました。私達の予定していた電車はみごとに運休だったんです。(サン・ジャン駅の記事はこちら

アプリで購入した場合は、電車に乗る日が過ぎるとチケットのバーコードが表示できなくなったりしていたので、証拠にするため事前にスクリーンコピーを撮っておきました。

日本の『みどりの窓口』のようなところで、発券機から番号札を貰って順番を待ちます。でも払い戻しはどこを押せば良いのか、まったくわかりません。

何人ものお客の案内をしていたお兄さんに聞いてみると、にこやかにネットアドレスが印刷してある名刺くらいの大きさのカードを手渡してくれて、「インターネットでしか払い戻しの申し込みはできない」と教えてくれました。

なぁ~んだ、せっかく30分以上も歩いて駅まで来たのに・・・ネットでしかできないんだ~😰

しかたがないので駅の裏側にあるビストロで昼食を食べて、アパートに帰って早速、教えてもらったサイトをパソコンで開きました。

まずはユーザーIDを作らなければならず、その後問合せフォームに必要事項を入力して、バーコードや運休になった証拠のスクリーンコピーを添付して送信。

結構大変な作業です。これで大丈夫と安心したのが5月8日でした。ちゃんと自動で申し込み受信完了メールも送られてきました。

5月16日にSNCFからメールが来たので払い戻しの連絡かと読んでみると、あまりの払い戻しやクレームの多さのため、処理に数週間かかりそうなので、受領済みの問合わせは繰り返し送らないで欲しいというお願いでした。

そりゃそうですよね~。月の3分の1は、ほぼストなんだから払い戻しの人数は物凄い数になっているはずです。

なんせフランス人はバカンスや遠出の準備はすっごく前から予約するのでこの混乱は当然です。

6月に入ってもその後の連絡はなく、26日にはボルドーを発つことにしていたので、『再度の問合わせは送らないで』というメールをもらってはいましたが、せっかちな日本人である私達は、6月4日またまた申し込みフォーム画面から(最初の問合せの照会番号も書き込んで)どうなっているのか質問を送信すると、今回も無事受信完了メールが届き(これは受信したら自動的に送られるんだと思います)新しい照会番号も付けられて、受領済みの問合わせは繰り返し送らないで欲しいというメールも2日後に送られてきました…

う~ん。同じことの繰り返しだ。あらゆる仕事が遅いフランス、もうこれはあきらめるしかないね。

6月11日になってようやく4日に送ったメールへの返信が届き、このメールに返信で住所を送るようにという連絡がきました。払い戻しは現金ではなく、Bon Voyage"という名前のチケット代相当分の旅行券でされるそうです。

次にメールが来たのは既にボルドーを出発し、日本への帰国の途中でパリに滞在していた6月27日でした。

インターネットでチケットを購入したのなら、eチケットのコピーを送って欲しいという内容で、もう私達は返事をする気にもなりませんでした。予想通りフランスSNCFの対応は間に合わなかったなぁ~…😑

帰国した後も(ボルドーで払い戻し請求中も)SNCFのアプリはおススメの安い旅行プランの宣伝メールをしょっちゅう送り続けて来ます。(これ、結構イラっと来ます。前の払い戻しもしてくれなくてストばっかりやってるのに、なにが『おススメの旅行を電車で・・・💖』なのよ~😡

9月13日に今度はBon Voyage"を郵送したとメールが来ました。(あれ、eチケットのコピーは送ってないのにその件はどうなったの?)

ちょっと進展しましたが、私達が登録している住所はボルドーのアパートのもの。今は住んでないよ~

ボルドーで住んでいたアパートでは、玄関ドアを郵便配達の人が開けることはできないので、ドアの郵便受けに入っている郵便物を住人が玄関内の部屋ごとのボックスに入れ分けていました。(アパート探しの記事はこちら

もう引越した住人宛てのものは、2週間くらいそのままにされていてその後ごみ箱行きだったので、58€分の旅行券も燃えるゴミとなってしまうんだ~

10月には、メールを送っても申し込みフォームを送信してもいないのに、何故か『新しい問合わせを無事受領した』というお知らせメールと、なるべく早く問合わせに答えるために処理中なのでメールは繰り返し送らないで欲しいという、また2通セットの不思議なメールが届きました。(住人の誰かか、大家さんがSNCFに引越し済みという連絡をしたのかな~😒意味不明です)

そして、年が明けて1月11日に旅行券が宛先不明で戻って来たので現住所を教えて欲しいというメールが、問合わせは繰り返し送らないで欲しいメールとまたまたセットで送られてきました。もう、日本に帰国してるよ~、現住所はここだよ~と一応返信しておきました😜

まぁ、日本の住所なんですけどね~。この住所を連絡してもSNCFは困るだろうな~🤣

なのに・・・なんと2月12日に国際郵便でBon Voyage"が届きました❗びっくり❗SNCF見直した❗(フランスのビジネス対応に関しての期待度はと~っても低いので、こんなにすったもんだした挙句なのに、とっても感動している私がいます🤣)

1年間有効です。SNCFの窓口か旅行代理店(たぶんフランスの)で58€分チケットに交換できるそうです。またフランスに行って使おう💖

フランスではどんなひどい事されても、めげずに戦い続けないと泣き寝入りするだけで、物事は解決しません・・・💦(無事払い戻しもしてもらったし、私達は親切な人が多いボルドーに住んでいたので、ひどい目には移民局以外ではあいませんでしたが…(その時の記事はこちら

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