スミス・オー・ラフィットの敷地にあるホテル、レ・スルス・ド・コーダリーに宿泊した私と友人。
翌日の10時から始まる、シャトー見学にも参加しました。一緒に回るのは、私達と同じように泊まっていた数組です。
シャトーの歴史は1365年に、ボスク家がこの地でブドウ栽培を始めたことから始まります。現在のオーナーはカティアール夫妻。
このご夫婦、その昔はスキー選手でオリンピックの代表選手だった有名人なんです。その後、実家の小さなスーパーマーケットをフランス国内でも有名な巨大グループにしたり、新たに始めたスポーツショップでは、海外にもいくつも支店を持つまでにした手腕の持ち主😮
写真はホームページからお借りしました。
そんな彼らが、そのすべての資産を投げうって始めた事業がこのシャトーなんです。
これを聞いて、なるほどと納得。なにしろここはワインを中心にホテル、レストラン、スパ、とそれぞれがどれも魅力的でいろいろな楽しみが詰まった場所なんですから。
そしてスパと同じヴィノテラピー(ワイン治療法)で作りだした化粧品、コーダリーも今やフランスでは人気のブランドなんです。
写真はホームページからお借りしました。
有機肥料や、環境保全型のワイン造りなど、先進的な取り組みでも有名です。
この日はオーナーのカティアール氏自ら案内してくれました😍
1995年からは、樽工房まで作ってしまったそう。樽を自分達のシャトーで作っているのは、超がつく有名シャトーだけだと思っていたので、びっくり❗知らなかった~😱
カティアール氏もこの樽工房の説明には気合が入っていました❗
樽に使われるオークも彼自身が調達したものなんだとか。乾燥させたバルクと呼ばれる樽材は、焼かれてトーストのようないい香りがします。
こちらでは赤ワインはもちろん、
白ワインも作っています。
ボルドーの北、メドック地区と違って南部のグラーブ地区などでは白も正式なAOCとして生産できます。スミス・オー・ラフィットは白ワインもとても評価が高いんです。
最後はもちろん、試飲です。3本のワインから私達の多数決で2本チョイス。特に評価が高く、シャトーの方も一番おススメの2009年の赤と2016年の白です。
しっかりした赤。タンニンもほどよく、ベリーの香りもします。
う~ん。充実の2日間。ただ一つ悲しかったのは今年の5月の局地的な巨大雹の被害をもろに受けたそうで、畑のブドウの木がたくさん折れていたこと。今年の収穫はどうなるか・・・とオーナーもちょっと暗くなってました💦
ワインは農産物。お天気に左右されることが多くて本当に大変だな~と思います。いくら人間がいろいろと頑張ってもこれだけはどうしようもないですからね😰
特に近年は世界的に異常気象と言われているし。
帰りは最寄りのトラムの駅までタクシーで向かい、そこからはトラムで帰りました。シャトーまでの公共交通機関はないんですが、トラムC線がわりと近くまで走っているんです。
素敵な体験ができたスミス・オー・ラフィット。宿泊はもちろん、食事やシャトー見学だけでもおススメです。そうそう、敷地にはたくさんのアート作品もありました。