4月1日は全世界的にエイプリルフールです。
ですが、今年のこの日は我が家にとっては《大がかりなフェイク》ではなく正真正銘、娘の結婚式です。
何故この日?なんですが、諸事情を考えるとこの土曜日になったんですよね~(笑)
とは云っても、配偶者ビザ取得等の都合もあり二人は既に日本で婚姻届けは提出済。イギリスでの手続きも終わっています。
教会では結婚の再承認?(この辺がいまひとつはっきりわかってないのですが・・・)的なものになるそうです。
式の前日、娘は私たちと一緒にアパートに滞在することにしました。ここからお嫁入です。
イギリスでは花婿は教会で会うまでは花嫁のウェディングドレス姿を見てはいけないそうです。昔からある結婚に関するジンクスの一つなんですね。
なので、ドレスも彼のお母さまと二人で選んでいろいろな準備も彼が絶対見ないようにしていたんだとか。そうそう日本と違ってウェディングドレスは購入することがほどんどのようで娘のドレスもなんとショッピングモールに入っているお店で買ったそう。
器用なお母様が娘の体型に合わせ、長すぎるベールも(3メートルもあったそう)少し短めにリメイクしてくれました。
1枚目の写真のブーケも彼女の制作です。前日にお家に伺った時、サンルームに沢山の白い花が準備してありました。すっごく素敵ですよね~。娘は本当に幸せです。
当日は現地に住む日本人の美容師の方にアパートまで来てもらって花嫁の準備をお願いしました。
私もこの日初めてドレスを見せてもらいました。マーメードラインでなかなかシックなデザインです。この日の為にここ数ヶ月頑張ったダイエットの甲斐がありました。
さぁて、父親であるダーリンの運転で教会に向かいます。アパートから出て行くと道を歩く人達からはお祝いの言葉をもらいました。
小さな教会で身内だけの小さなお式です。
二人の誓いの言葉や神父さんのお話、式は1時間弱で終了です。
私達は一旦アパートに戻って、夕方からのパーティーに備えます。娘も髪を降ろしてちょっとだけカジュアルモードにチェンジです。
田舎の彼の実家での披露宴は本当にカジュアルなホームパーティーです。親戚や友達、村の人達が自由に出入りして楽しむ会なんです。
奥のリビングは築300年なんですって!この大きな暖炉がある部屋は主に祖父母たちお年寄りグループが寛いでいました。
私達もアパートで早朝から大量に作った巻き寿司を持って参加です。《寿司》は参加者に大人気、あっという間になくなりました。
お客様がいろいろなお部屋で楽しめるようにあっちこっちに食事やデザート、そして大量のワインやビールが並べられています。お庭にはいくつかテントも張ってありました。
玄関のウェルカムドリンクコーナーでは、日本から持ち込んだ3升の日本酒も枡と一緒にサービスしました。これ大正解。
日本から嫁いだ娘のご挨拶も兼ねて話が弾みました。初めて日本酒を飲む人が多かったのですが、大人気でみなさん喜んでくれました。
新婦の叔母である私の妹の発案だったんです。日本から持ち込むのは本当に大変だったようですが(なにせ木箱入りの1升のお酒3本です)持ってきた甲斐があった~と妹も大満足!
玄関には参加者が新婚カップルへのお祝いを入れる可愛い《カゴ》が用意してありました。イギリスではご祝儀というものはなく。参加者がちょっとしたお祝いを持参するのが一般的だそう。それもお気持ちでって感じなんです。後で娘に聞くと、シャンパンやワイン。ちょっとしたキッチン用具、現金やデパートの商品券など、結構いろいろなものをいただいたそう。
最後は2歳から始めたヴァイオリン演奏で締めです。
・・・というのは日本から駆け付けた私達だけ。最後のお客さんが帰ったのは日をまたいで夜中の3時頃だったそう。海外のパーティ―って長いんですよね~。よく体力が続くと感心します。
そして実はこの日、数日前からのゲリラ豪雨のせいで川の横に建つこちらの家の前はこんな感じになっていたんです!
いやぁ~到着してビックリです。特に低くなっている彼らの家の前には車も近づけません!前日ご挨拶に伺ったときは全く水がなくて普通の道路だったのに、当日の朝起きたら湖のようになっていたそうです。
川が近いこのあたりではたまにあるそうで自宅まではブロック?で一段高くして歩けるようにしてあったのですが、それさえ20センチくらいは水の下です。
車高の高い4WDの車やご近所さんも持ち寄った長靴もフル出動して、お客さんを自宅まで運ばなければならなくて大変だったんです。
幸い自宅の敷地は一段高くなっているので家やお庭は被害がなくて無事パーティーを終える事ができました。
初めて体験する海外での結婚式、そしてこの自然災害。もうなんだか目まぐるしい一日でした。