我が家のご近所にある公園、ピュブリック公園(Jardin public)
子供の遊具エリアや、回転木馬、小さな植物園、夏には音楽イベントが開かれたり、みんなの憩いの場所です。
ここで見つけたこんなもの
人形劇の劇場❓なんです。
学校がお休みの日と午前授業の水曜だけ、1日1回の上演です。宝くじ売り場くらいのサイズ😅といえば分かりやすいでしょうか❓
フランスでは誰もが知っている《ギニョール》
実際に上演する時はこんな風に周りを囲います。
おじさんが綿菓子を売りながら子供達を呼び込んでいました。
これがチケット。子供は無料。大人は6ユーロです。
3時半から、と書いてありましたが、なかなか始まりません。おじさんは手に持った鐘を鳴らしながら、遊具エリアまで呼び込みに行ってしまいました💦
さてさておじさんのお誘いの甲斐もあり、小さな劇場も席が埋まってきました。
おじさんは客席の周りの幌を降ろし、スピーカーを設置し、一人で何でもこなします。その作業をしながらも子供達に声を掛け、道具でボケ❗️をやりと、もうエンターテイメントは始まっています😆
いよいよ本番、人形劇の始まりです。
お話は、主役のギニョールと悪者の掛け合いが基本です。最後はギニョールが悪者を棒で叩いてやっつける。という勧善懲悪の物語。
初めて見た時、ギニョールが悪者に対してとはいえ、散々ポカポカ叩くのでちょっとびっくり。
これは教育上もどうなの❓
元々、リヨンで始まったこの人形劇《ギニョール》は大人向けの風刺劇でした。
金持ちや、権力者に対して抵抗したものだったそうです。“棒でポカポカ” は当時の貧しかった労働者の、せいいっぱいの抵抗のスタイル。今では子供向けの人形劇ですが、この部分は譲れない、お約束のシチュエーションだったんです。
子供達は、ほぼお話の流れは分かっています。盛んにギニョールに声援を送ったり、悪者がこっそり後ろから近づいたら夢中でギニョールに声を掛けたり、その一体感にちょっと感動しました。
最後は悪者をやっつけたギニョールに子供達も大満足。
ブラボー・ギニョール❗ ブルボー・ギニョール❗ の大合唱で幕です。
30分くらいで全てのお話は終わりました。
1人で奮闘していたおじさんにインタビューしてみました。
なんと彼はギニョール使い❓の5代目だったんです😱
彼の高祖父が1853年にこのマリオネットを始め、彼は祖父と父親から学んだそうです。
これが彼からもらったチラシです。
1853年❗️日本ではペリーの黒船がやって来た年ですよ😱
もう本当にビックリです。
彼は誇らしげに家族で代々引き継がれたことを説明してくれました。
美容師として働きながら《ギニョール》をやっているそうです。
息子さんと一緒に写っている写真も見せてくれたので、ゆくゆくは息子さんが継いでくれるんですかね〜。
彼は日本にも伝統的な人形劇があるじゃないか❗️と笑ってジェスチャーを見せてくれました。
残念❗️《文楽》私は見たことがありません😱
この公園だけでは無く、別の場所でもやはりミニシアターを見かけました。
フランスのこうした古いものを、国や一般の人達も守っていこうとしている姿には感動します💕