翌日はレンタカーを借りて友人と3人でロワール川沿いの道路を東へ進みます。
街を出るとこの景色。視界がききません危険です。彼女によるとロワール川沿いのこのあたりでは支流が合流し、霧が発生しやすいんだとか。
これ、すでに朝9時半くらいなんですが、暗い~、恐ろし~。
走る事1時間弱でこちらに到着!『シュノンソー城』
ロワール川の支流の一つ、シェール川にまたがるように建っています。やっと霧も薄れてきました。
『シュノンソー城』は、ロワール地方の古城のなかでも1,2を争う美しい城です。
6人の女性が城主となって造り上げた城なので「6人の女の城」とも呼ばれています。その中でももっとも重要な役割を担ったのが、アンリ2世の愛妾だったディアーヌ・ド・ポワティエと正妻だったカトリーヌ・ド・メディシスです。
オープンと同時に入場しました。ちょうど私達がここを訪れた時、城の内部には至る所にイースターの飾り付けがしてあってとても華やかでした。
卵やウサギ、花や鳥の巣を象ったものなど、再生をイメージされるイースターならではのいろいろなものが使われています。
タペストリーや暖炉も素晴らしいのですが、趣向を凝らした飾りのほうに目がくぎ付けです。
やはり置く場所が良いとデコレーションも生えますね~。場所によってはタペストリーの迫力にちょっと負けているけど・・・
巨大な暖炉がある台所。磨き上げた銅鍋がずらりと壁に掛かっていました。
ルイ14世がここを訪ねた時に使った「ルイ14世の居間」には後に本人から送られてきた肖像画が掛っていました。
ここはシェール川の上にかかるギャラリーです。あのアーチ形の橋になっている部分ですね。
ディアーヌがアンリ2世と川の向こうの森へ狩りに行くために造った美しいアーチ付きの石橋。その上にその後城主となったカトリーヌ・ド・メディシスが天井を付け、この細長~くて美しいギャラリーに造り変えたんです。彼女はここを「ダンス・ホール」として使ったんだとか。
このギャラリーがあってこその『シュノンソー城』ですよね~。
お庭もここの見どころです。
『ディアーヌの庭』
そしてこちらが『カトリーヌの庭』
とことん対抗しますね~。こちらは全景が見やすいように周りを高い歩道で囲ってありました。お花の季節にはちょっと早かったのが残念。
メインのお城の他にも敷地にはたくさんの建物があります。
ワイン保管庫や馬車倉庫、馬小屋。広大な敷地を管理する使用人用の住居・・・。
裏手には表の庭を飾る花たちも出番を待って待機中
2時間近く、たっぷり楽しみました。